新しい音楽のジャンルだっけ?
以前、アルトコインの回で少し触れたでしょ?
確か、ビットコインから分裂したのがビットコインキャッシュって話で少し出てきたね!
わかってるならいいけど...。
今日は 仮想通貨のハードフォークという現象について深掘りしていくわ。
ビットコインのハードフォーク
「ビットコインキャッシュ」が生まれたわ。
これは、ビットコインの弱点をカバーした新しいコイン、
すなわちアルトコインとして生まれたの。
どういう事?
ビットコインが普及するにつれて、
「スケーラビリティ問題」という課題が出てきたわ。
アルトコインの回でも少し触れた、処理スピードの問題だね!
「AさんからBさんに1BTC送金した」という記録を暗号化し、
その暗号化したデータを解読して次のブロックに繋げる作業が発生するのはもうわかるでしょ?
ビットコインはPoW(プルーフ オブ ワークス)という方式を取っている為、
マイニング出来る人が限られるって問題が出てきたの。
なぜって?
PoWは 高性能なコンピュータと 電力をどれだけ使えるかがポイントだから、
資金を持っている一部の団体がマイニングを寡占して、強い発言権をもつようになってしまったの。
非中央集権の原則が崩れてしまうって事じゃない?
仕様を変更して新しいバージョンにすべきという主張派が対立して、
その結果 生まれたのがビットコインキャッシュよ。
ビットコインのブロックチェーンがそのまま繋がる一方で、
ビットコインキャッシュのブロックチェーンが分岐して新たに生まれたってわけ。
言い換えるとビットコインキャッシュとビットコインは全くの別の通貨、
ブロックチェーンもまったくの別になるから互換性が全然ないのよ。
プレステだって1と 4(フォー)に互換性は無いでしょ?
それと同じ事よ。
2つに分裂するだなんて、
当時は仮想通貨業界も混乱したんじゃないかな?
仮想通貨の取引所がビットコインの扱いを引き続き行うことを宣言したり、
ビットコインの保有量に応じて ビットコインキャッシュが支給されたりといった対応によって、大きな混乱もなく事態は収束したわ。
現に今でもビットコインは圧倒的な時価総額を誇り、ナンバーワンの位置にいることからもそれは明らかね!
でも、このハードフォークの時の対応策のおかげで 2つのコインに互換性があると、いまだに勘違いしている人が多いのも事実よ。
イーサリアムのハードフォーク「セリニティ」とは?
計画的にハードフォークを行なっているのがイーサリアムよ。
あらかじめハードフォークを行うって宣言しておけば、市場の混乱も少ないだろうね!
順番にいうと
- Frontier(フロンティア)
- Homestead(ホームステッド)
- Metropolis(メトロポリス)
- Serenity(セレニティ)
2017年10月にメトロポリスの前半に当たる「Byzantium(ビザンティウム)」までが行われている段階よ。
この後、メトロポリス後半のConstantinople(コンスタンティノープル)が行われる予定だわ。
こちらの動画でも詳しく解説しているわね。
これまでイーサリアムは段階的にハードフォークを行う事で、バグを修正したり運用の中で見つかった課題を効率的、かつ安定的に解決をしてきたわ。
今後も継続して運用していく中で、新たなバグや課題を見つけていくのね。
あと数回のハードフォークによって、本当のイーサリアムの姿が完成されるって事よ!
じゃあ、今回を まとめるわ。
まとめ:ハードフォークとは?
- ブロックチェーン自体が異なる、新しい仮想通貨の誕生
- 派生元のブロックチェーンとの互換性は無い
- 計画的にハードフォークによってイーサリアムは改良を続けている
- ハードフォーク「セリニティ」によってイーサリアムは完成する
他にもプラットフォームとしての利便性にすぐれたものとして、私たちの生活・インフラのような存在になっているかもしれないわね!